ひっくり返れば浮き世。

書評を中心とした読書ブログ。評論、小説、漫画、詩歌など、幅広く読んでいくつもりです。

『ツイッター、その雑念のゴミばこ』

みなさん、最近、ツイッターを楽しくやってますか。イーロン・マスクが会社を買収して以来、なんだか居心地が変わりましたよね。今となっては移住先のSNSを探しているという人も多いみたいです。でも、結局、SNSの面白さなんてね、そこに居座る人たちの存在…

『傾いた夜空の下で』

岩倉文也は、とても現代的な登場の仕方をした詩人と言えるでしょう。というのも、彼は丹精込めて作り上げたであろう詩の発表の場のひとつに、敢えてツイッターを選んだのです。いや、今でこそツイッター上で詩を発表する人間自体は珍しくもないのでしょうけ…

『児童書作家の思いつき 子どもと子どもの本のためのヒント集』

みなさんには子供の頃、憧れの職業というものはありましたか。または、大人になってから夢を目指して頑張っているという人も中にはいらっしゃるかもしれませんね。私は昔、児童書作家という職業に強い憧れを持っていました。いま思えばものすごく傲慢なんで…

『ワイルドマウンテン』

なんとも好き嫌いの別れそうな絵柄……。私はこの何とも言えない絵柄に惹かれてしまいました。『ワイルドマウンテン』は『月刊IKKI』という漫画雑誌に、2003年から2010年まで連載されていた作品です。作風も洗練されているとはとても言えないレベルで、読んで…

『世界の凋落を見つめて クロニクル2011-2020』

「昔はよかったなぁ……」という郷愁は、ある程度の年齢になれば、誰しもが抱くようになるものでしょう。しかし昨今の「昔はよかったなぁ……」には、もっと切迫したもの、嘆きのようなものが感じられるようになりました。正直、私としては、こういう空気にはか…